ひろしまジン大学

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授業詳細

【国際文化】

ブラジルブームはまだ終わらない!~アマゾンの先住民文化に触れよう~

2014年07月19日(土) 10時00分 ~ 12時00分    教室:広島市留学生会館 ホール
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今、サッカーワールドカップで最高潮に盛り上がっているブラジル。
また、2016年には夏期オリンピックもブラジルで開催されることが決まっています。

そんなブラジルには、地球の酸素の4分の1を生み出している
広大なアマゾンの熱帯雨林があるのを御存知ですか?

そこは、地球上の生物遺伝子資源の約半分が生息しているといわれる「種の宝庫」。
しかしながら、年々開発が進み、毎年広島県の2倍近くの森林が失われています。

アマゾンには、電気・ガス・水道はありません。
その一方で、自殺もいじめも殺人もありません。
『文明の発展』とは一体何なのでしょうか。

地球の反対側で起こっていることは,日本に暮らす私たちの生活と深い関わりがあります。
アマゾンで森を守りながら、自然と共に生活している
先住民・インディオの文化に少し触れてみませんか?

アマゾンの熱帯森林保護や女性の自立に向けて、
講演会等の企画を中心に広島で活動している
「熱帯森林保護団体ひろしま」とコラボレーション。

前半はアマゾンの様々なお話や、インディオの文化など講義して頂き、
後半では、アマゾンでとれた「ウルクンの実」を使って、
ボディ・ペインティングのワークも行います。

今だからこそ、ブラジル文化を肌で感じてみませんか?

【授業の流れ】
09:30 受付開始(授業開始の30分前)
10:00 授業開始
10:15 【座学】
・熱帯森林保護団体ひろしまの活動紹介
・アマゾンの現状,インディオ文化を知る
・ボディ・ペインティングについて(DVD鑑賞)
10:45 【実践】 
・ボディ・ペインティングを体験(1時間程度)
11:45 先住民長老ラオーニからのメッセージ
11:55 記念撮影・レポート記入
12:00 授業終了

※ボディ・ペインティングで使用する着色料「ウルクンの実」は衣服に付着した場合,水洗いしても落ちない可能性が高いです。必ず汚れてもいい服装でお越しください。

【集合場所】
広島市留学生会館2F ホール (広島市南区西荒神町1番1号) 


【持ち物】
・筆記用具
・実費200円(コーヒー代)を頂戴いたします。

【入場】
集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。
なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。

【交通手段】
お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。

【当日連絡先】
070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局)
※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。

(授業コーディネーター 秋月優実)

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※当授業は無料の学生登録をすることで、どなたでも受講できます。
ご希望の方はお申込画面へお進みください。
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松岡 敏子 / 特定非営利活動法人 熱帯森林保護団体(RFJ)ひろしま 代表

1954年広島市に生まれ。2000年に出版された熱帯森林保護団体代表南研子さんの著書「アマゾン,インディオからの伝言」を読み感動し、2003年熱帯森林保護団体ひろしまを設立。2010年まで中学校非常勤講師を勤める。広島市在住。

今回の教室:広島市留学生会館 ホール

住所:広島市南区西荒神町1−1
アクセス:JR広島駅南口から徒歩10分程度

地図を見る

留学生の生活を支援するとともに,留学生相互の交流,留学生と市民との交流等多様な国際交流及び国際協力を推進することを目的として設立された施設です。ホール・調理室・研修室・交流ラウンジなどを備えています。 http://www.i-house-hiroshima.jp/

森と共に生きる。ゆったりと豊かな時間に触れる。

 「ブラジルのイメージって?」と聞かれれば、みんなは何を思い浮かべるのでしょう。私なら、サッカーやサンバ、ボサノバくらい。今回のこの講座で取り上げられた「ボディペインティング」だって、サッカーの応援でやってるやつでしょ、くらいの印象でしかありません。でも、ここで触れられたのは、サッカーでもサンバでもボサノバでもなく、南米大陸に広がる広大な熱帯雨林の話でした。

 話をしてくださったのは、熱帯雨林保護団体ひろしまの松岡さん。熱帯雨林保護団体ひろしま、とは、熱帯雨林で暮らす先住民と豊かな生態系を守る目的で設立された団体で、ブラジルのほぼ真ん中ほどに位置するシングーインディオ国立公園やカヤポ族居住区を支援対象地域としています。松岡さんの話を聞いてまず思ったのは、「あ、そうか、あれはブラジルのことだったのか」ということ。熱帯雨林や、そこで暮らす先住民族。テレビや雑誌などでよく目にしていたのに、それらをいつも断片的に知るだけで、「ブラジルの話」みたいに何か具体的に知っていることと結びついたことがありませんでした。それこそ、自分たちと関係のある話だとは思っていなかったのかもしれません。先生はこう続けます。「つい最近まで熱帯雨林から排出される酸素は地球上の酸素の3分の1だったのに、今は4分の1になっています。つまり、熱帯雨林の破壊がかなり進んでいるということです」。

 開発は、かなりのスピード感でなされています。毎年開発されている面積は広島県の面積のおよそ2倍。気持ちを残さず、効率よく、ブルドーザーで木を倒し、倒した木は燃やされます。パッチワークのように区画整理されながら、開発された後の土地は牧場になったりサトウキビ畑や大豆畑になったり、鉱物資源が掘り起こされたりします。「日本の大豆の自給率は8%。日本にある大豆のうち、24%はブラジルから。トウモロコシは30%。こうした食糧について、ブラジルに頼ることは、日本の農業をダメにするだけじゃなくって、結果的に熱帯雨林の破壊を生むんですね。それに、アルミ缶だって、ここで掘り起こされた資源が使われているんですよ」と先生。氷河期ですら緑を残したという熱帯雨林の危機は、私たちに全く関係のない話ではありませんでした。

 熱帯雨林の開発は、人間が住んでいないところに進むんだそうです。「だから、先住民は“森の番人”なんですよ」と松岡さん。さらに、「カヤポ族の長老であるラオーニは、『森がなくなればインディオも死ぬ。そして世界もなくなる』と言っています。確かに、こういうふうに話を整理すると、その通りだなって思いませんか」と続けます。カヤポ族の住む集落には、電気もガスも水道もありません。食べ物は狩猟が中心、命に敬意を払いながら、余すところなくいただくんだそうです。で、「ここには自殺も殺人もないんですよ」と。便利な生活にどっぷりと浸かって生きている私たちにとって、独自の伝統文化を持っている先住民の人たちから学ぶことはとても多そうです。

 カヤポ族の人たちの生活とは、どんなものなのでしょう。そこで紹介されたのがボディペインティングでした。ボディペインティング、とは、家紋のようなもので、代々親から子へと伝えられるんだそうです。動物をモチーフにしたものもあります。使われる色は、黒と赤。黒は「大地」や「死」。死は暗いものとは捉えられず、ここでは再生の意味合いが強い。赤は、「血」や「エネルギー」、「魔除け」を意味します。自分でペイントするというよりは、親から子へ、または、妻から夫へ、といったようにスキンシップを伴って行われるんだそうで、松岡さんの言葉を借りると「ペイントを待つ人、ペイントをする人、じっくりと流れる時間がキモチがいい」。これまで私がボディペインティングに抱いていたイメージ——サッカーを応援するときに顔に描いているヤツ——はほんの一面だったんだなと気付かされました。

 実際に、ボディペインティングをやってみました。初めは恐る恐る絵筆を手に取り…、でも、みんな自然に、自分の腕ではなく、横の人の腕に描き合い始めています。私も描いてみました。自分でなく他人の肌に絵を描くのはちょっと勇気がいりますが、乗り越えると、なんとなくその相手と親密になれた気がしました。周囲を見てみると、腕ではなく、鎖骨の辺りに描いてもらっている人もいました。2〜3人からなされるがまま描かれている人もいました。絵には、川の流れのようなものをイメージして描いたものや、カヤポ族の人たちが使っているものに工夫を加えたものもありました。「描いているうちにエスカレートして、楽しんでしまった」結果、派手になったものもありました。カヤポ族の人たちが正装するときに使う羽根飾りを身に付けてみます。この羽根飾りが色とりどりで本当にキレイ。でもこの羽根は、鳥を殺して得たものではなく、森に落ちているものを丁寧に拾って集めたものだそうで、そう聞くと、これも、とても貴重なものなんだと心にぐっとくるものがありました。

 お互いにペイントをするうちに、今日出会ったばかりの人たちの間に生まれたグルーヴ感。それも、和気あいあいとしたやさしい空気。触れることで、遠かったブラジルの熱帯雨林が、とても身近なものになったような気がしました。「ペイントは水で流せるので、落として帰ってもらって大丈夫ですよ」との案内もありましたが、誰一人、ペイントを落として帰った人はいませんでした。


■レポート/西村 さとみ
■写真/鹿渡 成樹

※写真をクリックすると拡大します。


 

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レポートUP
カテゴリ:【国際文化】
言 語 : 日本語のみ
定 員 :20人
参加対象:どなたでも